【徹底比較】畳の藁床と建材床の違いとは?あなたに合った畳床の選び方

畳は日本の伝統的な床材ですが、実はその「畳床(たたみどこ)」には種類があります。特に代表的なのが「藁床(わらどこ)」と「建材床(けんざいどこ)」です。それぞれの特徴やメリット・デメリットを知ることで、ライフスタイルに合った畳を選ぶことができます。
この記事では、畳の種類、藁床と建材床の違い、選び方のポイント、メリット・デメリット、コスト面の比較を詳しく解説します。畳の購入を検討している方、和室をリフォームしたい方はぜひ参考にしてください。
畳床の種類とは?藁床と建材床の基礎知識
藁床(わらどこ)とは?
藁床は、乾燥させた藁を何層にも重ねて圧縮した畳床です。日本の伝統的な畳に使用されており、昔ながらの風合いと快適な使用感が特徴です。
藁床のメリット
✅ クッション性が高い:適度な弾力があり、歩いたり座ったりしたときに心地よい感触があります。
✅ 調湿性が高い:藁が湿気を吸収したり放出したりするため、室内の湿度を自然に調整してくれます。
✅ 断熱性に優れている:夏は涼しく、冬は暖かい快適な住環境を提供します。
✅ 耐久性が高い:しっかり手入れすれば10年以上使用可能。
藁床のデメリット
❌ 重い:持ち運びや施工が大変。
❌ コストが高い:天然素材で作られているため、価格が高め。
❌ カビやダニが発生しやすい:湿気がこもるとダニやカビが発生するリスクがある。
建材床(けんざいどこ)とは?
建材床は、木質繊維板(インシュレーションボード)や発泡スチロールなどの工業材料を使用して作られた畳床です。近年では、新築の住宅やマンションで多く採用されています。種類によっては、耐久性や軽量性を高めるために複数の素材を組み合わせたものもあります。
建材床のメリット
✅ 軽量で扱いやすい:藁床に比べて軽く、施工や移動が簡単。
✅ コストが安い:大量生産が可能なため、比較的リーズナブルな価格。
✅ ダニやカビのリスクが少ない:防湿加工が施されている製品も多く、衛生的。
✅ 形状が安定している:反りや歪みが少なく、フラットな状態を維持しやすい。
建材床のデメリット
❌ クッション性が低い:藁床と比べると硬めの感触。
❌ 調湿性がほとんどない:湿気の調整機能がないため、部屋の環境によってはジメジメすることも。
❌ 断熱性が低い:冬場は冷たく感じることがある。
【比較表】藁床と建材床の違い一覧

選ぶ際のポイントとして、
昔ながらの風合いや調湿性を重視するなら「藁床」
コストや手軽さを優先するなら「建材床」
がおすすめです。
畳床のコスト比較
畳床の種類によって価格が大きく異なります。以下に一般的なコスト目安を示します。
畳床の種類
価格の目安(畳床のみの価格)
藁床
1畳 約5,000円~10,000円
建材床
1畳 約3,000円~8,000円
藁床は高価ですが、長期間使用できるため、長い目で見るとコスパが良いと考えることもできます。一方で、建材床は初期費用が安く、気軽に交換しやすいのがメリットです。
畳床の選び方のポイント【プロが解説】
・コストを重視するなら「建材床」がおすすめ
・長期間使用する予定なら「藁床」
・賃貸やリフォームで簡単に交換したいなら「建材床」
・湿気の多い地域では「藁床」
畳床の種類によって、住環境やライフスタイルに大きく影響します。
まとめ
畳は私たちの暮らしに快適さをもたらす重要な要素です。伝統的な藁床と、現代的な建材床、それぞれの特性を理解し、自分のライフスタイルに合ったものを選びましょう。
「畳を替えたいけど、どれを選べばいいかわからない…」という方は、施工業者や専門店に相談するのも一つの方法です。最適な畳で、快適な和の空間を楽しんでください!
畳職人からの一言!

畳職人としては、やはり「藁床」がおススメです!調質効果や耐久性などのメリットもいっぱいあります!昔ながらの本物の畳を感じてほしいです!